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ペンリレー:岸信子さんの講演を聴いて

2010年11月21日 (日) 09:07
(キッズ通信2010-10「ペンリレー」より)
先日岸信子さんをお招きして、講演会を開催しました。岸さんは少女時代読書が好きで、特に「赤毛のアン」が大好きだったそうです。将来アンの舞台であるカナダへ行くために一生懸命英語を強したそうです。また、文章を書くのが好きで物語を書いたりしたそうです。
 結婚後、年子で3人続けて出産しましたが、その数年は子育てがとても大変だったそうです。前と後ろにそれぞれ抱っことおんぶ、片方の手で子どもの手をひき片方には荷物。背中に子どもをおぶって、自転車の前と後ろに子どもをのせて買い物に・・・。寝る時間もない、ご飯やお風呂にゆっくり入る時間もない。自分の時間がまったくなく、好きだった読書も英語の勉強もできない。決して子どもが嫌いではなかったが、毎日イライラしていました。
そんな時、「よかったノート」を書き始めたそうです。子どもの何気ない言葉を書き綴りました。そのうち子どものいい所が見えはじめ、今のこの時期は今しかないことを気づいたそうです。その事がきっかけで子育てが楽しいと思うようになりました。お姫さまだ出る絵本をよく読んでやりましたが、子ども達はみな「お母さんのほうがかわいいよ」といってくれたそうです。しかし大きくなるうちに現実に気づきはじめました。そう、子どもにとって「お母さんがだれよりも美しく優しく世界一」の時期があるんです。この時期を大切にして、子育てを楽しみましょう。今の時期は今だけ。出来ないことを羨み欲しがるのではなく、今出来る事を考えようと考え、暫く自分の夢は押入れの中に入れておくことにしたそうです。そのうちエッセイを書く機会に恵まれ、懸賞でカナダに行く事もできたそうです。
ないものばかりを羨むのではなく、何でも前向きに向かう姿勢が、夢をつか第一歩だと気づくことができた講演会でした。