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ねえ、きいて!NO.282

2019年08月30日 (金) 02:25
 本当に暑い夏ですね。30度超えは当たり前の日々が今も続いています。私も1965年くらいは、まだ子ども時代を過していましたが、暑かったという記憶はあまりありません。今は小学校の各教室にはエアコンが入っていますが、その頃は、エアコンなんて一般住宅でも普通はありませんでした。そんな時代に生きた子どもたちは、暑さ知らずで走り回っていたような記憶があります。
 わらべうたは、そんな子どもたちが唄い戯れてきたものです。キッズルームでも繰り返しわらべうたは唄います.お母さんもお気づきのように,子どもたちはわらべうたが大好きです。子どもの遊び歌という観点から3つの種類に分けられると上笙一郎氏(児童文化研究家)は言われました。

​1)遊びを目的としてうたう唄
2)うたうこととそれ自体を目的とする唄
3)仕事につながりをもつ唄

1)は、絵描き唄、おはじき唄、羽つき唄、毬つき唄、からだ遊び唄など。2)は、うたうことで完結するもの。♪ほたるこいなど。3)は、年中行事の唄、子守り唄など。子守り唄もかつては赤ん坊を背負わさ れた労働の唄であった。その歴史も古い。平安時代には日本書紀に「童謡」という文字がみられるようですが、子どもはうたってなかったようです。このころは、子どもたちにも生産労働が要求されたので、遊びというものはなく、子どもが唄ったのは、仕事につながりをもつ唄だったようです。子守り唄がそうですね。 鎌倉時代になると、2)が生まれてくるようになります。
わらべうた! 深い!!
  「遊びをせんとや  生まれけむ
    たはぶれせんとや 生まれけむ
     遊ぶ子どもの 声聞けば
      わが身さえこそ 揺るがるれ」 平安時代「梁塵秘抄」より